「不都合な真実 切迫する地球温暖化、そして私たちにできること」【レビュー】

環境

本「不都合な真実 切迫する地球温暖化、そして私たちにできること(AN INCONVENIENT TRUTH The Planetary Emergency of Global Warming and What We Can Do About It) 」を読んだ感想です。

著者:アル・ゴア(AL GORE)
訳者:枝廣淳子
発行所:ランダムハウス講談社

感想

成り立ち

・この本は328ページあり、けっこう分厚いですが、読むのにそんなに時間はかかりませんでした。文字がぎっしり書かれているところもありますが、大半は文字が少なく写真が大きく載っており、その写真の説明が書かれているという程度です。

・一般的な本より幅が広くて驚きました(笑) 図鑑ほどは大きくないですが、ブックカバーがつけられないくらい幅が広いです。

・2007年1月発行の新しくはない本ですが、改めて本当に気候変動などの問題が起きていることが分かる本だと思います。

・地球温暖化の仕組みなど、基本的な部分から説明されていて、読みやすいと思いました。

内容

・「はじめに」は、文字がびっしり書かれていました。内容は、著者が地球環境について語る理由などについて書かれていました。

・地球上のさまざまな地点の、数十年前の写真とその数年後の写真が並べて載せられていて、その変化の大きさがわかります。氷がかなり溶けているのが分かる写真などがあり、温暖化の影響の大きさが感じられました。

気温上昇のスピードはますます上がっていて、大型の暴風雨が勢力を保つ期間も強度も増しているというように、もう影響を受け始めている。

その被害の写真もさまざま載せられています。確かに夏は猛暑になったり、台風の威力が凄まじいと言われたりしていて、温暖化がその一因だと思いますが、すでにけっこう大きな影響を受けていると感じます。

大洪水が起きている一方で渇水も起きている。

降水量の偏りが大きくなっているということで、バランスが崩れ始めていることが分かります。

北極や南極など極が特に大きな影響を受けている。氷冠が太陽の光を反射させていたが、その一部が溶けると海水が太陽熱を吸収するようになり、水温が上がって氷冠を溶かし始めるという自己強化型フィードバックが起こっている。

この流れは怖いと思いました。今はそんなに溶けるスピードが速くないから大丈夫だと思っても、勝手にどんどんそのスピードが加速していってしまうわけです。その加速を食い止めないと、取り返しのつかないことになると思いました。

温暖化で人間はこれまでなかった見知らぬ病気にも、一度は制圧したはずの疫病の新しい型にも、かかりやすくなってしまうのだ。

コロナウイルスの写真も載っていました。実際に現在、新型コロナウイルスが猛威を振るっています。温暖化が一因かどうかはっきりとはわかりませんが、今後温暖化が進んでいって、このようなウイルスが頻繁に蔓延するようになるのは本当に避けたいと感じました。

森林がどのようになるかは政治問題である。ハイチでは破壊され、ドミニカ共和国では政策に基づき森林が管理されている。アマゾンの森林も無惨な状況になっている。山火事の発生数も確実に増えている。

政府の動きは環境に大きな影響を与えることが分かります。政府が動くためには、国民の行動が必要になってくると思うので、その重要性を訴えかけることも必要になると思います。

地球は本当に温暖化しているのか、その主因は人間なのか、その結果はただちに行動をとらねばならないほど危険なものか、こういった点に関して、科学者の間に一致した結論が出ている。温暖化懐疑論者がよく引用する記事は、論文審査を受けてから掲載されるところには一度も出たことがない。「温暖化は幻想にすぎない」など、温暖化を否定する人がいるが、さまざまな研究から温暖化は本当だとわかっている。

なぜ、これほど多くの人が事実が明確に示しているものに対して今でも抵抗しているのか。理由の一つは、気候の危機に関する真実は、自分たちの暮らし方を変えなければならないという、「不都合な真実」だからではないかと思う。また、一部の力が強い人々や企業にとって特に不都合であり、歓迎せざるもの。お金儲けを大きく変えなくてはならないおいうことを十分に承知しているのである。

政府や企業の動きを変化させるためには、国民や消費者の行動が重要になると思います。環境に悪影響を及ぼすモノはできるだけ買わず、環境に優しいモノにお金を落とすということや、政府や企業に考えを伝えるということが重要になると考えます。ただ、すべての人がそのように考えて行動するとは考えられないので、そのように考えない人も無意識にそのように行動するような仕組みをつくることも同時に必要になると思います。また、キャップ&トレードシステムのように、環境配慮行動をする企業が得して、そうでない企業が損をするという仕組みもいいと思います。

エネルギーなどさまざまな面で変えていけば排出量は1970年代のレベル以下に減らすことができる。

このように述べられていると、希望が持てる気がします。

・最後に、気候危機の解決のために自分ができることが書かれています。例えば以下のようなことです。

グリーン電力に変えよう、長持ちするものを使おう、食生活を変えて肉の摂取量を減らそう、オフセットを購入しよう、ほかの人にも教えてあげよう、自分のお金で投票しよう、政治的な行動を起こそう

オフセットの購入や政治的な行動など、まだ自分ができていないことを行動にしていきたいと思いました。

まとめ

・写真やグラフがたくさんあって分かりやすい本でした。改めて、気候変動の深刻さを感じました。

・気候変動・地球温暖化・環境問題などについてあまり知らないという人も、理解しやすい本だと思います。

・人間が自然に対して及ぼした悪影響は、人間に返ってくると思います。お金や目先の利益だけを考えるのではなく、長期的な視点で考え、本当に大切なものは何か考えて行動しませんか?

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